小山登美夫ギャラリー「名知聡子展」 東京・清澄(産経新聞)

 ■見る者を吸い寄せる力

 ギャラリーの壁面に縦が2メートルを超える巨大な肖像画が並ぶ。それも女性の肖像画ばかり。ポストカードなどで見て、緻密(ちみつ)な描写に、小さな作品とばかり思っていたため、その大きさと迫力に圧倒された。

 その中でもひと際大きく目を引くのが「子守歌」というアクリル絵の具で描いた作品だ。高さ4メートル、横幅は8メートルもあり、壁一面を占有する。仏壇の飾りをモチーフにした暗い色調の装飾に囲まれ、手足を上げた女性があおむけに横たわる。暗い色彩の中で、青白い肌が浮かび上がり、退廃的な雰囲気が漂う。他の作品にもあてはまることだが、大作だからといって、細部がおろそかになることはない。髪の毛の一本一本、あるいは肌の小さなシワ、表情に変化を与える微妙な陰影などが丁寧に描写される。しかも目は謎めき、鑑賞者に何かを訴えかけるように見つめるのだ。

 名知(なち)聡子は昭和57年東京生まれ。名古屋芸術大学を卒業し、愛知県を拠点に活動しているという。まだ20代と若いが、見る者を吸い寄せるような作品は、作家のただならぬ力を感じさせる。

 2月13日まで(日月祝休)。(渋沢和彦)

<訃報>神山喜一郎さん82歳=神山洋一日本農薬社長の父(毎日新聞)
「30歳未満はネットも恋愛も禁止」?? 愛知県条例案に質問や抗議(J-CASTニュース)
替え玉殺人事件で尹被告、検察を批判 結審、28日に判決(産経新聞)
都議補選終盤戦 島の発展へ舌戦 自・民、国会議員ら動員(産経新聞)
司馬さん愛した庭“復元” 記念館が隣接地を購入(産経新聞)


2010-01-28 15:23  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。